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「息子がピアノの練習をしないんです」という悩みに

私がギターを始めたのは13才、かれこれ46年目。
なので、楽器演奏についてのやる気、
という視点からコメントします。

楽器演奏は一生の趣味にもなるので、
本人がやりたいならやらせたらいいです。

友人がギターを弾いているのを見て、
自分も弾けるようになれたらなあ」というきっかけで、私も始めました。
最初は楽しかったですが、すぐに挫折しそうに。
でも、友だちと一緒に弾いて一緒に歌うというモチベーションがあったので、最初の壁を乗り越えられました。
ですが、親から「練習しなさい」と命令されていたら、
私はやめていたかもしれません。

従順なタイプなら命令で動くかもしれないけど、
自我が芽生えた子供にとっては、強制はマイナスですね。

お子さんが練習嫌いなら、発表会で失敗しまくって恥をかけばいいんです。
子供が、自分の行動に責任を取る機会を奪わないことですね。

恥ずかしかったと思ったなら練習するモチベーションにもなるし、
それでも気にしないとしたら、
将来はとても見どころがあります(笑)

●モチベーションを上げるには?

心理学的に言うと、2つのモチベーションだけです。

快   Vs 不快

言い換えれば

得   Vs 損
得たい Vs 避ける

練習をすれば、
「ほめられる、称賛される」

練習をしないと、
「恥ずかしい思いをする」

どちらもないと、練習する必要がないわけです。

ギターやら楽器やらを始めたけどやめちゃったという人は多いです。
私の世代では、ギターを持っている人は多いけど、やめちゃった人がほとんどです。

では、続けることができる人と、続ける人の違いはなにか?
それは、人前では発表する機会があるかどうかの違いだと思います。

学生時代に人前で演奏する機会は、年に1度の文化祭と、自分たちで企画したライブで計4回ありました。
そこに向けての練習のモチベーションは大きかったです。

集合練習までに個人練習していかないと、
他のメンバーに怒られるとか
迷惑をかけるというのがあるので、
当然個人練習もするわけです。

で、それから40年くらい立った今でも、
私は人前で発表する機会がないと、まるで練習する気になれない(笑)

そういう経験からいうと、
発表会がしばらく先なのに、親にいわれなくても自分で練習する人なんているの?
と思います(笑)

ですから、練習をさせたかったら、「人前で披露する機会を増やす」の一択!

定期的に、例えば月に一回、
ママ友を集めたお茶会で演奏させるとか、
施設を訪問して演奏を披露する機会をつくるとかね。

また、ソロ演奏ではなく、コラボやセッションの機会をつくるとか。
相手に迷惑がかかるので、やっぱり練習が不可欠になります。
なので、おすすめですね。

 

●音楽を学ぶ意義
楽器演奏の上達は、同じ事を何度も何度も練習するしかありません。
そうしているうちに、弾けなかったフレーズがたまに弾けるようになる。
そしてあるとき突然に
「おお!ちゃんと弾けた!」
という瞬間がやってくる。

それを体験できるのが楽器のトレーニングです。
ピアノをやめても、練習で培った集中力があれば、いろんな部分で役に立っていくでしょう。
ということで、練習しなくても(笑)、あたたかく見守ってあげてください。

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