有名会社の社長就任のニュースを見ると、
営業畑出身者が多いイメージがあります。
また、中小企業の社長は、営業出身者が大半のように感じます。
どうして営業出身者が多いと思いますか?
私は20年近く営業を経験しました。
最初のブリタニカの営業では、電話帳でアポ電話をしていました。
100件に電話かけてアポになるのは1件あるかどうか。
99%は断られるわけです。
事務所への飛び込みもやったことがあります。
初めてのときには、人間としての尊厳をかなり傷つけられる気がします。
「シッシッ、早く去れ」
とまあ、犬扱いのようなこともたびたび。
でも断られることに傷ついているヒマもなく、ただただルーティンをこなすのが必要です。
営業経験者の強みは、営業スキルがあること、と思われています。
でもそれよりも、断られることへの耐性が鍛えられているところがポイントだと思います。
このような経験がない人は、断られることへの恐怖に支配されて行動をしません。
いろんな講師の集客の手伝いをしてきましたが、営業経験がなく、先生業しか体験のない人は、
「どうせ断られるから、それはやってもムダ」
みたいなことをよくおっしゃいます。
メールを打つだけな場合がほとんどですから、リスクはないに等しいのです。
ですが、人に売り込む、自分のサービスの紹介をするということに、抵抗を感じてしまう人が多いです。
●行動できない真の理由
「行動できない人」を再決断療法で分析すると、
「行動するな」というマインドブレーキが原因です。
本人は無意識的に、「行動してはいけない」という潜在意識のパターンを生きていると、意識でやろうとおもったことも、まったく行動に移せないのです。
「行動するな」というマインドブレーキの原因は、次のようなものです。
・行動して失敗したら、「なんでこんなことをしたの!」と、答えようのない質問をされた。理由をいうと、「言い訳言うな」などと、詰められた。
・行動して失敗したら、「だからやめておけと言ったでしょ」と自分の判断をとがめられた。
・ブランコもすべり台も、危ないからと言ってやらせてもらえなかった。
などなど、
過干渉な親や、不安気質の高い親からの影響が考えられます。
これを幼い頃に何度もインストールされた子供は、どのような行動パターンが身につくでしょうか?
そうです。
「自分の意思で行動を起こすと、後で責められる。ろくなことにならない」
「だから、権威者の言うことだけやっておこう」
すると、オトナになっても、
「自分がやりたいことがわからないんです」
「やろうと決めても、全然行動に移せないんです」
そうして、幼少期に埋め込まれたパターンは、
40代になっても、
50代になっても、
作動し続けます。
そのうち、
「こんな年だから、いまさら言ってもね・・・」
と、やりたいことをやらない人生を送ります。
マインドブレーキを外して、人生を生きるには、
心理の勉強が一番の近道です。
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