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科学的な適職とは

『科学的な適職』(鈴木祐著)の紹介です

●「なんでもっと良い仕事を探さなかったのだろう」「あんな職場はすぐに辞めるべきだった」
これらの言葉はすべて100歳近い老人たちが漏らしたものです。
2012年コーネル大学が1,500人の老人に「人生で最も公開したことは?」と訪ねたところ、一番多いのはキャリア選択への未練の言葉でした。
日本の場合は「仕事を第一にしすぎた」「働きすぎてプライベートをなくした」と答えを返す老人が多い。36万人を対象にした厚労省の調査では、入社してから3年以内やめた人は大卒で約30%。適職選びに失敗している。

●適職の定義とは
「あなたの幸福が最大化された仕事」を意味します。

●スティーブ・ジョブズは好きを仕事にしていたか?
もしジョブスが、心から好きなことを仕事にしていたら、スピリチュアルの指導者にでもなっていたはず。始まりはあくまで打算的なものだったようです。歴史上の偉人たちが好きなことを仕事にしていたら、ゴッホは聖職者として一生を終えたでしょうし、ココ・シャネルは売れない歌手のまま活動を続け、ナポレオンは無名の小説家だったかもしれません。

●好きを仕事にしても幸福度は上がらない
「好きなことを仕事にしよう!」

キャリアアドバイスで最もよく聞くのはこの言葉でしょう。
紀元前5世紀には、孔子が「愛することを仕事にすれば、生涯で一日たりとも働かなくて済む」との言葉を残しています。

ギャラップ社が139カ国の企業に行った調査によれば、「熱意をもっと仕事に取り組んでいる」と答えた日本人は6%だけ。

逆に「やる気がない」という回答は70%。世界で132位の最下位クラス。そんな状況下では「大好きなことをしごとにしたい。そうすれば満足できる働き方ができるはず」と思うのはと自然なことです。
しかし、多くの職業研究によれば、自分の好きなことを仕事ににしようがしまいが、最終的な幸福感は変わらないのです

2015年、ミシガン州立大学が「好きなことを仕事にするものは本当に幸せか」というテーマで大規模な調査を行いました。
研究チームは仕事観を2パターンに分類しました。

①適合派 「好きことを仕事にするのが幸せ」「給料が安くても満足できる仕事をしたい」と答える傾向が強い
②成長派 「仕事は続けるうちに好きになるものだ」「そんなに仕事は楽しくなくていいけど給料は欲しい」と答える傾向が強い

一見、適合派のほうが幸せになれそうに見えます。ところが結果は意外なものでした。
適合派の幸福度が高いのは最初だけ。1〜5年の長いスパンで見た場合、両者の幸福度、年収、キャリアなどのレベルは、成長派のほうが高かったからです。

適合派は、自分が情熱を持てる職を探すのがうまいが、実際にはどんな仕事も好きに慣れない面があります。
いかに好きな仕事だろうが、現実には経費の精算や対人トラブルといった大量の面倒が起きるのは当然のことです。好きな仕事を求める気持ちが強いと、その分だけ現実の仕事に対するギャップを感じやすくなり、適合派の中には、「今の仕事を本当に好きなのだろうか」といった疑念が生まれます。その結果、最終的な幸福度が下がるわけです。
一方で成長派は、仕事への思い入れがない分だけトラブルに強い傾向があります。

●好きを仕事にするとスキルも伸びない
オックスフォード大学が行った別の研究では、好きを仕事にした人ほど長続きしないという結論もでています。
研究チームは3つのグループに分けました。

・好きを仕事に派 「この仕事が大好きだ」と感じながら仕事をするタイプ
・情熱派     「この仕事で社会に貢献するのだ!」と思いながら仕事に取り組むタイプ
・割り切り派   「仕事は仕事」と割り切って、日々の業務に取り組むタイプ

全員のスキルと仕事の継続率を確かめたところ、最も優秀だったのは「割り切り派」でした。好きな仕事につけて最初のうちは喜びを感じられたとしても、顧客のクレーム処理やサービス残業のような面倒ごとは必ず発生します。すると好きな仕事をしていた人ほど、本当はこの仕事が好きではないかもしれない。本当はこの仕事に向いていないのかもしれない」との疑念に取りつかれ、モチベーションが上下します。

●仕事への情熱は注いだリソースに比例する
2014年にロイファナ大学が多数の起業家にアンケートを行いました。その結果、次のような事実がわかりました。

・今の仕事に対する情熱の量は、前の週に注いだ努力の量に比例していた
・過去に注いできた努力の量が多くなるほど、現時点での情熱の量も増加した

被験者の起業家の中で最初から転職だと考えていた人はほぼいませんでした。なんとなく始めたのに、努力を注ぎ込むうちに情熱が高まり、天職に変わった人がほとんどでした。
要するに、「情熱を持てる仕事」とは、この世のどこかであなたを待っている存在ではありません。情熱を持てるかどうかは、あなたが人生で注いだリソースの量に比例するのです。
研究からわかるのは、情熱はあとからついてくるものだというポイントです。仕事への情熱とは、自分のうちにたぎる熱い感情ではなく、「なんとなくやっていたら楽しくなってきた」といった感覚から始まる穏やかなプロセスだと言えます。

これを心理学では「グロウス・パッション」と呼びます。「本当の情熱とは、何かをやっているうちに生まれてくるものだ」という考え方のことです。
グロウス・パッションの有効性を示したデータとしてはイエールNUS大学の研究が有名です。被験者の学生たちのグロウス・パッションを確かめて、難しい論文を読むように指示しました。すると、グロウス・パッションが持つ人は、たとえ興味がない物事にも熱心に取り組むことができるという事実がわかりました。

「本当の情熱とは、何かをやっているうちに生まれてくるものだ」との思いが強い被験者ほど、難しい論文を最後まで読み通す確率が高かったのです。
情熱は自ら生み出すもの。

「好きを仕事に」「情熱を持てる仕事を探せ」は、多くの実験で否定されたアドバイス。人生の満足度を高めるソリューションになりません。「好きを仕事に」を説いた孔子も、望んだ政治の世界で能力を発揮できず、晩年は海外似でも行こうかと嘆き節を残したのは有名な話。

「好きを仕事に」は、直感的でわかりやすいため、支持する人間の数は増えます。

 ●お金で幸せは買えるか

給料が多いか少ないかは、幸福や仕事の満足度とはほぼ関係がない。
フロリダ大学の分析は、「お金と仕事の幸福」について現時点で最も制度の高い結論と言える。その結果は次のようなものです。

「給料と仕事の満足度はR=0.15の相関係数しかない」

相関係数とは、2つのデータの関係を表す指標。1に近いほど関係が強い。0.5以上の値を取れば「関係がある」と判断されます。

例えば、内向的な人は積極的にパーティーに参加しない。好奇心が強い性格の人は海外旅行に積極的に出向く。この関係性を調べた研究によれば、相関係数は0.9でした。
これに比べれば、0.15という数値はかなり小さく、統計的にはほぼ無関係と言えるレベルです。
「給料が高くなれば、仕事の満足度はほんの少しだけ上がるかもしれないものの、現実的にはほぼ関係ない」くらいの意味。
「金で幸せは買えない」は、科学的には紛れもなく真実。

 ●お金を稼ぐより6000%も幸せになれることとは?
・仲が良いパートナーとの結婚から得られる幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より、767%も大きい。
・健康レベルが「普通」から、「ちょっといい」に改善したときの幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福よりも、6531%も大きい。
・離婚や失職による幸福度の低下率は、年収が3分の2も減ったときの、幸福度の低下に匹敵する。
つまり、世間でもトップクラスの年収を稼ぎ出したとしても、良いパートナーとめぐり合う喜びや、健康の改善による幸福度の上昇レベルには、はるかに及びません。お金を稼いで幸福を目指すなら、人間関係や健康の改善にリソースを注ぐほうが効果は大きいのです。

●年収4〜500万円からの幸福度アップは効率が悪い
令和元年に内閣府が発表した調査では、300万〜500万の辺りから満足度の上昇が鈍り始める。1億円に達しても大した数値の変化が見られない。世界140カ国の研究だと、年収400〜430万円を超えた場合、幸福度をさらに5%高めるには、年に400〜430万円追加で必要になる。つまり、年収400万円なら、年収が倍になってもほんのちょっとしか幸福度は上がらない可能性がある。

●幸福度の持続
年収に限って言えば、給料アップによる幸福度の上昇は平均して1年しか続きません。3年もすればほぼ元のレベルまで戻っていく。
お金から得られる幸福は相対的に決まりやすい。もしあなたが百万長者でも周りが億万長者ばかりだと幸福度は上がりません。
年収アップだけを追いかける人生は、費用対効果が低くなってしまう。

●職業は直感で決めるな
直感が熟慮に勝つケースは珍しくありません。では適職選びも直感に従ったほうがいいのでは?と思うかも知れません。
でもそれも間違っています。直感が正しく働くためには次の条件を満たさねばならないからです。
1,ルールが厳格に決まっている
2,何度も練習するチャンスがある
3,フィードバックがすぐに得られる

チェスはこの典型的な例です。駒の動きが決められているし、過去の指し手を復習できるし、2〜3時間でフィードバックが得られます。
しかし適職選びには正解のルートはなく、どの会社に入るのも1回勝負。
選んだ企業が正解かどうかまで数ヶ月はかかる。このような悪条件の中で直感力は正常に働きません。

●仕事のやりがい
ハーバード大学が行った研究の結論を一言でまとめれば、「人間のモチベーションがもっとも高まるのは、少しでも仕事が前に進んでいるとき」
仕事のやる気を左右する要素はいろいろあるものの、ずば抜けて影響力が大きいのは「物事が前に進んでいる」という感覚だったのです。
およそ95%のマネージャーが「従業員のやる気を高めるには給与を与えて褒めるのがベストだ」と答えた。
世の中に「小さな達成感」の重要性が知れ渡るまではまだ時間が必要です。
その点を踏まえた上で、適職探しのポイントは次のようになります。

・仕事のフィードバックはどのように得られるのか?
・仕事の成果とフィードバックが切り離されていないか?
料理人なら、お客さんが喜ぶ姿を目で確認できれば小さな達成感を細かく味わうことができます。
しかし、厨房にこもりっきりでリアクションが見られないと、達成感は減ってしまう。

●攻撃型か防御型か?
適職を探すのに、唯一の性格テストとされるのが、制御焦点です。パーソナリティを攻撃型と防御型の2タイプに分ける考え方で、コロンビア大学などの研究で効果が証明されてきました。

①攻撃型
目標を達成して利益に焦点を当てて働くタイプ。競争に勝つのが好き。外的な報酬に強い影響を受ける。ポジティブだが準備不足のまま事を進めようとする。

②防御型
目標を責任の一種としてとらえ、競争に負けないために働くタイプ。できるだけ安全な場所に身を置こうとする。失敗を恐れる傾向が強い。性格で注意深くゆっくりと着実に物事を進めていく。
焦点タイプに適合した指示を受けた被験者は、そうでない被験者に比べて締め切りを守る割合が50%も高かった。焦点タイプに合った働き方をしたほうが能力を発揮しやすく、おかげで仕事の満足度も高まる。

・攻撃型に適した職業:コンサルタント、アーティスト、テクノロジー系、ソーシャルメディア系、コピーライターなど
・防御型に適した職業:事務員、技術者、経理係、データアナリスト、弁護士など

NLPのマスタープラクで学ぶ「メタプログラム」というスキルがありますが、その中で一番最初に学ぶのがこの2タイプの動かし方です。
手に入れるために動く人と、損をしたくないために動く人では、言葉がけが全然違っていきます。
適職の選び方も、攻撃型ならクリエイティブな仕事が向いているし、防御型なら経理や士業、医療や安全を守る仕事が向いているということです。
この本に、自分のタイプがわかる16個の質問がありますので、どちらのタイプかやってみるといいでしょう。

●快楽のウォーキングマシーン
人間はどのような変化にもすぐに慣れてしまう性質がある。宝くじで1億円当てようが、夢に見たポジションに昇進しようが、長くても1年ほどで幸福度は過去と同じレベルに戻ってしまいます。1億円があるという現実が新たな幸せの基準になり、すぐにその上の状態を求め始めるからです。これを快楽のウォーキングマシーンと呼びます。

・自分の持ついろんなスキルや能力を幅広く活かすことができる
・業務の内容がバラエティに富んでいる。この2つの条件を満たす職場ほど、幸福度は高くなります。

例えば、服の販売員としてアパレルの会社に入社した。新しい服の企画会議にも参加して、デザイナーに要望を伝えられて、完成した商品を売り込める段階まで関わることができれば、確実にモチベションは上がるでしょう。
仕事の始まりから終わりまでの工程にどこまで関わることができるかが重要。

●友人3人いれば仕事のモチベーションが700%上がる
500万人を対象にしたアメリカのサーベイの研究。
・職場に3人以上の友達がいる人は、人生の満足度が96%上がり、給料への満足度は2倍になる。
・即場に最高の友人がいる場合は、仕事のモチベーションが7倍になり、作業のスピードが上がる。
ヒドい上司や同僚の悪影響を示したデータも事欠きません。
・嫌な上司の元で働くと心臓発作脳卒中で死ぬリスクが60%高くなる
・嫌な同僚のせいで悪化したストレスは、会社をやめても健康的なレベルに戻るまで22ヶ月かかる
・人間関係が悪い会社では、高血圧や高ステロール、糖尿病に悩む確率が20%増加する

●満足度の高い仕事は?
2007年シカゴ大学が5万人の男女を30年欠けて職業リサーチしました。満足度の高い仕事トップ5はこうなりました。
1,聖職者
2,理学療法士
3,消防員
4,教育関係者
5,画家・彫刻家

研究者のコメントによると、「満足度の高い仕事とは、他人を気遣い、他人に新たな知見を伝え、他人の人生を守る要素を持っている」
確かに、どれも他人への貢献がわかりやすいものばかりです。専門的には「タスク重要性」と呼びます。その仕事がどれくらい他人の生活に影響を与えられるかを示した概念です。他人への小さな親切を1日5回ずつ、6週間続けた被験者には、大きな幸福感の向上が認められました。貢献の考え方とは、「科学的に正しいキレイごと」だと言えます。

●悪は善より強い
ネガティブな経験は、ポジティブな経験よりも心に残りやすい。男女の恋愛関係においては、ネガティブとポジティブの強度の比率は5:1であることがわかっています。カップルが喧嘩を一回したら、プレゼントや旅行といった前向きなイベントが5回起きないと、ネガティブな感情を埋め合わせできないわけです。
ビジネスの世界では更に厳しい数字が出ており、ネガティブとポジティブの比率は6:1です。仕事で1回ミスをしたら、6回の成功が必要です。
脳科学のデータによれば、私たちの頭はネガティブな情報を3〜4秒で処理するのに対し、ポジティブな情報を長期の記憶として取り込むには12秒もかかります。ネガティブな感情はそれだけ素早く人間の頭に入り込み、ウイルスのようにひろがっていくものです。

●悪影響を及ぼす労働条件は2つ
(1)時間の乱れ:シフトワーク、長時間通勤、長時間労働、ワークバランスの崩壊。
週3回のシフトワークは体内時計のリズムを破壊する。
長時間の通勤がもたらすストレスの高さは、年収が40%アップしないと割に合わない。
週の労働時間が41〜48時間になると、脳卒中リスクが10%高まる。週の労働時間が55時間をコスト、脳卒中リスクが33%、心疾患リスクが13%、糖尿病リスクが30%高まる。
プライベートと仕事を切り分けずに仕事をした人は、うつ病にかかる率が166%も高く、不安障害の発症率も174%上昇。帰宅後も仕事を続ける人は、幸福度が40%下がる傾向が認められている。
プライベートで仕事のことを考えただけでも私達の幸福度が激減してしまうのです。

(2)職務の乱れ:仕事や報酬の内容に一貫性がない場合。
急に同僚が解雇されたり、断続的にしか仕事の依頼を得られなかったり、安定感のない働き方が人体に影響をもたらす。
最高のチームに必要なのは『心理的安全』。どんなひどい失敗や恥ずかしいミスをしても、この仲間ならバカにもされないし適切に助けてくれるだろうと思える感覚を意味します。

●時間操作系プロトコル
技法1:10/10/10テスト
①この選択をしたら10分後はどう感じるだろう
②この選択をしたら10ヶ月後はどう感じるだろう
③この選択をしたら10年後にはどう感じるだろう。

 技法2:プレモータム(事前の検死)
①敗北の想定:今から3年後の未来、あなたの選択が完全な失敗似終わった場面をイメージする
②原因の探索:完全な失敗がどのような原因で起きたのか、紙に書き出す
③過程の想起:失敗の原因を思いついたら、そのプロセスを時系列で詳しくイメージしてください
④対策の考案:失敗の解決策を考える。失敗を防ぐための対策が作れたら、仕事選びのプロセスを再調整する。

 

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松橋はギタリストになりたいという夢を抱いて青森から上京しました。
ですから、今の著者業、講師業という仕事は天職ではなく、偶然が偶然を引き起こした結果です。

ですが、とても満足していますし、億万長者になって、稼ぐ必要がなくなったとしても、講師はやりたいし、個人セッションもやりたいことです。
起業家ですので、結果はすべての責任です。すべてをコントロールできるのもやりがいの一つというのでしたら、サラリーマンと違って安定を手放す代わりに、やりがいを手にしていると言えます。

また、「満足度の高い仕事とは、他人を気遣い、他人に新たな知見を伝え、他人の人生を守る要素を持っている」という要素を、講師や著者という仕事は見事に満たしています。

●好きなことをやっている人は暇
松本人志と島田紳助の二人の「松紳」という番組で、こんなやりとりがありました。
松本:紳助さん、人から聞いた話ですけど、やりたいことをやっていると暇になるんだそうですよ
紳助:おー、それはほんとそうや。名言だ。オレは暇でしょうがないもん。まっちゃんは忙しいだろう。
松本:ぼくもめっちゃ暇ですよ。好きなことしかやってないんで。

〜〜〜〜〜
人気者で忙しそうに見える二人も、実は暇を持て余しているということに驚きました。
実は私も、かなり暇な毎日を過ごしてます。
好きなことだけやってると、毎日のんびり過ごせます。
そうなりたい方は、意識変容すること。
そして、ビジネススキルを学びましょう。
まずはセミナーにどうぞ
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