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時給900円が、時給10万円になった話

●挫折

高校卒業後、ギタリストを目指して青森から上京したものの、25歳で挫折。
挫折理由はいろいろあるけど、
一番の理由は、チャレンジしなかったから。

「もっとうまくなったらオーディションに行こう」
とかやっているうちに20代半ばに。
傷つくのを怖れて何も行動しなかった。
それは今でも後悔してます。

よくいいますよね。
「やって失敗した後悔より、やらなかったことの後悔が残る」
まさにそのとおりだと思います。

そんな自分を変えたくて、
25歳のころ、
自己変容のセミナーへ。
これがきっかけで、大きく人生が変わりました。

人生が大きく変わったきっかけは、
もうひとつあります。
出版です。

 

●時給900円のバイトといじめ

2007年、43歳でセミナー講師として独立するも、
まったく売れなくて借金まみれに。
たまに紹介でもらう講師の仕事は日給1万円。

なんとか状況変えようと思って、
毎日毎日ホームページとにらめっこ。
そのおかげで、
ホームページ制作会社を立ち上げるくらい、
WEBにも詳しくなったけど、
当時は売上につながらず。

家賃も滞納。
なんと滞納半年。
しょうがないので、再就職しようと面接するけど、全社全滅。

 

こうなったらバイトでつなぐしかない!
日雇いで、引っ越しのバイトに。
その頃はすでに44歳。

引っ越しのバイトは時給900円。
一ヶ月フルに働いても、15万円くらい。
家賃と借金の返済をしたら、全く残らない。
支払いをどうしようと悩む毎日。

さらにストレスが加わった。
バイト先の若い社員からのいじめです。
これがキツかった。

リーダー格の社員は、30代で、丁寧に接してくれる。
でも、問題は20代の社員。

たぶん22,3歳。
いちいちバイトにどなる。
「おい、あれ持って来い!」
「ちげーよ、それじゃねえよ!使えねえーオヤジだな!」
「それくらいの荷物の重さでフラフラしてんじゃねえー、使えねえな」

44歳で22歳からのパワハラです。
日も暮れて、帰宅する電車の中で、
「おまえ、使えねえな」が頭の中でこだまする。
その疲労感と言ったら、言葉にできない。

●出版社から連絡が!でも・・・

借金は全然減らないし、絶望しかない。
そんなときにあるメールが届いた。

「NLPのスキルを使って、
 聞き方の技術をまとめた本を書きませんか」

「またか」
というのは、
以前にも本を出しませんか?
という電話が来たけど、
「編集料と買取分で200万円払え」という営業だった。
要するに自費出版です。

 

●出版が決定!

同じ営業だと思い、

「費用がかかる出版ならお断りです」と出版社にメール返信。
すると、
「出版に費用はかかりません。
ブログやメルマガを読んで、松橋先生にお願いしたい」
とのこと。
どうやら、本当に商業出版らしい。

打ち合わせをすると、私が得意なコンテンツ。
もちろん、二つ返事で承諾。
ただ、その場ですぐには決まらない。

「社内での企画会議が通ったら、出版が正式に決定です。2週間後です。
多分会議を通るとは思います。
会議後にすぐにメールします。
5月9日の午前中です」

ということは、
通らないこともあるわけだ。
その日からの2週間は、人生で一番長い2週間。

そしてついにその日がきた。
朝からメールを待つが、一向に着信なし。
13時過ぎても連絡なし。

何度も何度もメールを確認。

「ああ、企画は通らなかったのか・・・」

と落胆していたら、13時半頃に、
「出版が決まりました。早速打ち合わせをお願いします」
というメールが着信!

このメールを見た瞬間の興奮は、言葉にできないくらい。
メールを開いて、思わず「やったー!!」とガッツポーズ!
届いたメールを二度見、三度見、何度も確認。
ほんとにうれしかった!

●出版したら時給が111倍に!

翌年2009年1月9日に出版。
すると人生が一変。

連結売上が1兆円を超える一部上場企業から、研修依頼が入る!
2時間の研修で20万円で契約!

引っ越しバイトは、時給が900円だった。
それが、時給10万円に!!
なんと111倍の上昇率!

2時間しゃべるだけで、
引っ越しの1ヶ月フルのバイトを軽くオーバー。
そこでの研修は、2ヶ月に1、2回ペースで、10年間も続きました。

その後、
本を読んだNHKディレクターから連絡があり、
テレビへの出演も決まりました。

二日間にわたって取材撮影があり、
「聞き方を学ぶ人が増えている」
ということを、10分間ほどニュース番組の中で紹介されました。

ラジオにもたくさん呼ばれました。
一番印象に残っているのは、メインパーソナリティが、
爆風スランプのサンプラザ中野くんの番組!
あっという間の30分でした。

2009年に初出版して以来、
27冊35万部になり、
本を読んで感想が届くたびに、
著者としての喜びを味わっています。

●出版したい方へ

出版してから、20人くらいの出版をプロデュースしました。
どんな人でも1冊は本を書けると思います。

今ビジネスをされている方なら、
その分野の本を出したら、一気にビジネスが加速します。

ということで、出版をしたい方のコンサルをしてます。

興味のある方はこちらからどうぞ。
https://re-frames.com/produce/

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