フリーでやっている女性起業家から、こんなお悩み相談をいただきました。
「育児と仕事の両立をしていますが、時間がなくて困ってます。
平日は保育園への送り迎え。
土日は6年生の息子のスポーツ遠征の帯同で時間がありません。
また、今はやりのYouTubeのスクールにも通い始めました。
タスクが満載で、普段は美味しいランチを食べる暇もないです。
どうしたらいいですか?」
たぶん今のままだと、
「時間があったら」「お金があったら」と。
一生言い続けるでしょう。
「パソコンの動きが重くてイライラする」
という症状に例えてみましょう。
子供のこと、仕事のこと、それぞれのタスクを、
どうやってこなしていくのかを考えるのは、
パソコンでいえば、
ディスクトップをちょこっと整理するくらいのもの。
パソコンに快速ソフトとか入れても、まだまだダメ。
OSの入れ替えが必要です。
クリーンインストールくらいしないとダメな状態です。
6つのポイントで回答します。
①低額のものをたくさん売るのは大変
私の12月のスケジュールを教えましょう。
10〜18時のフルセミナーが4日間。
2時間くらいのセミナーが3回ほど。
あとはプロデュースしている人のコンサルを3回ほど。
ということで、実働6日間ほどでした。
残り25日はフリーな状態です。
フリーな時間を何をしているかといえば、
YouTube、映画、読書、ギター三昧の日々です。
年末は忙しいとかいう人の気が知れません(笑)
時間がないのは、働き方を変える必要があります。
ではどうしたらいいか?
●「高額商品をつくりましょう」
13年前の独立した当時は、1日セミナーの受講料は1万円でした。
30人集めても、すぐに計算でわかるように月収30万円。
会場費や交通費などを引いて、自分の生活費を引いたら赤字です。
いよいよ行き詰まったときに、コンサルを雇いました。
すると、「高額なものがないとビジネスにならないですよ」とのこと。
金額を上げたら人が来なくなる・・・という恐怖におびえながら、
値上げをしていきました。
そしたら、お客さんの質がどんどんよくなって、変な人が来なくなりました。
今、40万円コースを用意していますが、ほんとうにいい人ばかり。
心底変わりたいという人ばかりなので、私の能力全部出しきって、なんとかしたいとサポートすることで、相乗効果が生まれていると思います。
たいてい忙しい人は、安い金額のものしかやっていません。
たとえば、カウンセラーとかセラピストだと、単価が1万円ちょっと。
これだと、集客の天才でない限り、働けど働けど、楽にならない。
ですから、高額な商品をしっかり用意することですね。
②自分でやらないことです
いろいろどの業界でも何も知らないで頼むと、
カモられちゃいますから、ある程度学ぶのは大事だと思います。
でも、自分が情熱を感じないことはすべて外注しましょう。
YouTubeの動画撮影なんて、3分くらいがベストとかいわれます。
ですから撮影はせいぜい5分程度。
でも、それすら手につかないとしたら、情熱が感じられていないのでしょう。
確定申告やら決算も、事務が得意な人に依頼しましょう。
というと、こんな反論が出ることがあります。
「いえ、数万円がもったいないというか、払うのがきついんです・・」
でしたら、こんな意見があります。
ホリエモンのメルマガに書いてましたが、
「税理士を頼むかどうか悩んでいるんですが}」
という質問に対して、
「それくらいの費用で悩むようなビジネスは、やめたほうがいいんじゃね?」
月5万〜10万円とかを目標にしている人には外注しろといいません。
でも、年商500万円、1千万円を目指しているとのことなので、そんなところに時間を使っている場合じゃありませんよ。
とまあ、ここまでの具体策は、まだまだ表面的なものです。
心理の深い部分に入っていきましょう。
③他人に頼めない人の心理
人に頼めない心理には、
「人の力を借りたら自分の存在意義が薄くなってしまう」
というのがあります。
アダルトチルドレン、機能不全家族、いい子症候群などなど、
いろんな言い方がありますが、
要は、
「何か成し遂げた自分でなければ価値がない」
というビリーフ(思い込み)に支配されているのです。
だから、全部自力でやりたがります。
こういった人は、人に頼みません。いえ、頼めません。
自分だけで成果を出さなければ、価値がないからです。
もちろん、こういった人のおかげで、社会は発展していきます。
でも本人はいつも「まだまだ足りない」と、充実感がなく頑張り続けます。
超一流と言われるスポーツ選手の有名人は、ほとんどそうです。
もし夫や家族の手を借りるのも嫌。
全部自分でやりたい。
としたら、その傾向が強いかもしれません。
④価値観の優先順位は?
私のNLPセミナーの上級クラスや、
マインドチェンジセミナーで必ずやっているのが、
「人生で重要な価値観」を明確にすることです。
子供も仕事もどちらも大事でしょう。
でも、今のままだときっと、仕事で大きな結果は得られないでしょう。
何かを手に入れたかったら、何かを手放すしかありません。
成功している人は、一時期、何かを犠牲にした人たちばかりです。
時間、お金、労力などを、一切払わずに、何かを得ることはできません。
もう一度聴きます。
・今、あなたにとって、もっとも重要な価値観は何でしょうか?
・あなたの人生で一番大事なものは?
これは一人で考えても難しいので、セミナーに参加したり、カウンセリングをおすすめします。
⑤共依存かも?
ここからは、うまくいっていないママさんに共通する内容だと思います。
質問者は、
「息子の野球の試合に、ほとんど帯同してる」
とのこと。
息子さんが高学年だというのに、その状態なのは、
何かメンタル的な問題を感じます。
はっきりいえば、子供に依存しすぎている状態のように思います。
お子さんも、いちいち見に来る母を喜ばしく感じるとしたら、
マザコン状態で共依存かもしれません。
共依存とは、お互いが必要以上に依存し合っている関係の事を言います。
たいていの子供は、10才〜12才くらいから自立心が芽生えます。
しかし、共依存親子の場合、
親が子どもに過干渉な事が多く、自立を邪魔する存在になります。
ですから、いつまでも子どもは自立ができません。
それどころか、親がいないと何もできない子供になります。
●松橋の小学生時代
松橋が小学5、6年生あたりのことを思い出してみます。
5〜6年生あたりが、反抗期の始まりでした。
しょっちゅう、言い争いをしてました。
何かしらの試合に見に来るとか言われようものなら、「絶対に来るなよ!」と言ってました。
低学年のときは嬉しかったと思うんですけど、
一緒に歩くのも嫌な年頃でした。
でも反抗期を無事に体験できたおかげで、自立心が養われたと思います。
高校卒業後の進路相談での出来事です。
「東京の音楽学校に行くことに決めた。学費は援助してくれる会社があるので、そこの面接を受けたい。だから電車代を出してほしい」
と事後報告。
あとから聞いた話ですが、
その後、数週間、父が全く口をきかなくなったとか。
まあ、親に悪いとかよりも、それくらい自立したということです。
●うるせーババア!
高学年ならそろそろ年齢的に、
「うるせーババア!」とやりあってもいいくらい。
教育評論家いわく、「うるせーババア!と言われたら、おめでとうなんです」
腹立たしいでしょうが、精神的成長という面でみたらとても喜ばしいことです。
ほんとうに子供の成長を願うなら、子離れをすることです。
●母には、自分の人生を生きてほしかった
私の母は、専業主婦で、いつも家にいました。
ですが、自分の人生を楽しんでいたようには見えませんでした。
いつも将来の不安を口にして、ぜいたくもしませんでした。
でも、息子からみえれば、いつも犠牲になっている感じしかしなかった。
母からは聴く言葉は、不平不満ばかり。
楽しそうにも見えなかった。
母には、もっと好きなことを、好きなだけやってほしかった。
80過ぎても子供の心配ばかりしていた。
●子供が親に望むこと
そんな親をずっと見てきた私の願いは、
生き生きと自分の人生を生きてほしいということでした。
ママさん、
子供は、生き生きと輝いている母親が大好きなんです。
自分のために犠牲になっている母なんて、見たくないんです。
「あなたはあなたの人生を生きて。
私は私の人生を生きるよ」
こういったことを言ってくれる母に育てられたなら、
自立心も芽生えるでしょうし、
精神的な強さも身につけるでしょう。
●子供を自分の癒しに使っているのかも?
依存していまう理由のひとつは、
自分の癒やしのために、子供を利用している状態かもしれません。
子供の成績や、スポーツに対して異様なくらいの情熱を注いでいる人は、
自分の欠乏感を子供で補っている可能性があります。
無価値な自分を変えるのは大変です。
だから自分の無価値観を埋めるために、
子供に力を注いでいるのです。
自分は無価値。
だからせめて子供だけは・・・
これはつまり、
「子供を自分の夢の代理人にして頑張らせる」
という心理があるかもです。
その心理の原因は、
ママさん自身が、
自分の母親や父親との関係で身につけてしまったビリーフに縛られているからです。
しっかりと自分を見つめて、
自分の親との関係も振り返っていくことで、
現実は大きく変わっていきます。
人生も変わりますね。
当てはまるところがあるなら、
自分の源泉と向き合って、人生を変えていきましょう。